仕入計画(その2)

消化仕入商品でも定額仕入商品でも、安定供給をするためには仕入計画を立てなければなりません。仕入計画とは、「今月何個売る」という「販売計画」の元で計画された仕入のことです。「仕入計画」と「販売計画」は表裏一体、密接な関係です。

消化仕入商品は、在庫リスクを回避するためのものですが、販売数が上がるに比例して、仕入先への注文(発注)業務も増えることになります。そもそも粗利益の確保が困難な上に業務量が多くなると、消費者(購入者)への連絡も遅れがちになってきますので、毎月の販売数が読めるようになってきたら、定額仕入に切り替えましょう。

定額仕入を勧める理由は、「売上になる商品を持っている」というところです。消化仕入商品をオリジナル化しているネットストア事業者様は安心できる状況になりますが、「在庫」は多過ぎると資金不足になりますし、少な過ぎると売上にならないので、現金化できない状況になります。これは、在庫(資産)はあるのに現金(資金)が無い、「黒字倒産」となります。

個人経営ですと、自ら犠牲を払えば済みますが、従業員を抱えるとそうはいきません。どちらにせよ、褒める状況ではないので、ネットストア事業者様には、この「在庫」と「売上」のバランスを常に見るように伝えています。基本は1回転。仕入が少ないうちは「仕入個数(入庫数)=出荷個数(出庫数)」を基本としましょう。仕入が多くなり、安定してきたら、本来の在庫管理に移すようにしましょう

  • 仕入が少ないうちは
  • 仕入個数(入庫数)=出荷個数(出庫数)
  • 仕入が多くなってきたら
  • 在庫回転期率=年間売上÷平均在庫
  • 平均在庫=(期首在庫+期末在庫)÷2

在庫回転率は期首から期末までの12ヶ月で結果を出すことになりますが、毎月試算するようにしましょう。在庫を増やすのは簡単ですが、減らすのは困難だからです。売れなければ、当月に売る努力はもちろんですが、次月の仕入で調整しなければならないことも考えておかなければなりません。なので、早目に対処できるように、毎月しっかりチェックしましょう。

  • 年間売上:4000万円
  • 平均在庫:300万円

上記の条件で公式に当てはめると、13.3といった数値が算出されます。この数値から回転期間と回転日数を求めます。

  • 回転期間:12÷13.3=0.95ヶ月
  • 回転日数:365÷13.3=27.44日

となります。ネットストア(小売業)の平均的な在庫回転日数は30日、製造業はその半分で15日となります。目安として覚えておきましょう。

急激に売上が上がり、事業規模が大きくなるネットストア事業者様を数多く見てきましたが、このバランスを維持できたところは、さらに大きくなり、今では年商6億円となっています。逆にあまり気にせず流れに任せてたネットストア事業者様は、今では瞬時の売上を誇るだけで、その時に仕入れた在庫を捌くのに苦労をしているようです。