ネットストアとライティング

るかわのる

設計生産管理に就いていたこと20年、ネットストアの運営に関わることすでに15年+。あるとき、何気なくECの取り組みを始めたばかりの頃を何気なく想い出したのです。ああだこうだホワイトボードに書き出してみたわけです。すると結局のところ、商品を揃えた後の行動をどうとるかが重要であったと再認識します。
あたりまえのことなんですが、意外となされていないことが多いと感じるのです。それは、載せる、掲載することを着地点としているからです。これは、商品数の多さをアピールするネットストア事業者様によく見られます。

「載せる、掲載する」が悪いわけではありません。商品は必要なのですから「載せる、掲載する」は必要です。ただ、「載せる、掲載するは利益を得るため」ということは理解しているのですが、あまりにも載せる、掲載するを優先するがあまり、本来訴えるべきお客様への行動が薄く、軽くなってしまっているのです。

では、この訴えるべき行動とは何か?もちろん「営業活動」となります。そして、この「営業活動」をネットストアに置き換えると、「書く」といった活動に繋がります。要は、「営業活動」と「執筆活動」は同じと言えます。

では、「営業活動」と「執筆活動」をどのようにして具体化するか。
営業担当者は「セールストーク」といった技術を駆使して利益を上げますが、ネットストアではこれが通用しません。ですが、「セールストーク」を文章化することで、同じ技術が得られるのです。パンフレットやプレゼンテーションの制作、文章出稿や校正、ネットストアの商品ページ制作などまさしくこれにあたり、「セールストーク」以上の技術が得られるのです。

ネットストアはリアルストアと違って、商品の大きさや重さ、感触を手に取って確かめることはできません。当たり前のことなのですが、良く考えるとおかしな事なのです。実物を確かめずに買うことに躊躇しないのです。ネットストアだけではありません。カタログ通販やテレビ通販でも同じです。

何故、手に取ることなく、冊子やモニターを見ただけで購入意欲が湧くのか。結論から言うことになりますが、ここで挙げたネット・カタログ・テレビの各々通信販売に共通しているのは、文章に秘密があるのです。キャッチコピーやセールスコピー、カタログ通販はこれらを枠内に、テレビ通販は時間内に収まるように再度編集しているのです。

テレビショッピングでセールストークしているのは、思いついたままのことを話しているのではなく、しっかりと原稿を仕上げ、編集した台本を読んでいるのです。

文章を書くことは何も難しいことはありません。何せ、小学校の宿題の定番である日記を書いたことは皆さんあるはずです。内容に関しては、遊んだこととか、どこかへ行ったこととかになるのでしょうが、この内容でも「いつ」「だれが」「どこで」「何をした」がしっかり書かれていたはずです。そう考えますと、ライティングの基礎はこの日記から始まっていたんだと気付かされます。だから、何も難しいことは無いのです。

とはいうものの、小学生の頃に書いた日記や卒業文集レベルで商売が上手くいくはずはありません。やはりここは、あれからウン十年経ち大人になった分、人生経験と技術を取り入れ、購入意欲を沸かせる文章に仕上げなければなりません。言い換えますと、人生経験は知識であり知恵、技術は文章構成です。

ライティングは書くだけが仕事ではありません。ネットストアを経営する個人事業主様も、運営を任されている責任者様も、自ら仕上げた文章で結果を出さなければなりません。ストア運営ですので、売上で結果を出すことが仕事なのです。リアルストアでいう「商品陳列」はネットストアでいうところの「商品ページ(販売ページ)」です。手に取って確かめてもらえない分、より高度な技術が必要になります。

これは、私のようにネットストア事業者様から依頼を受けて納品する業者も同じです。次の依頼を受ける為には、売れる文章に仕上げなければなりません。書いても売上が立たなければ、意味は無いのです。

ネットストアはライティングの重要性が非常に高いです。知識・知恵、技術を詰め込んだ商品ページはSEOに直接関わりますので、LPOを実行する上でも、商品ページの編集は定期的に行わなければなりません。